現役美容看護師の「めてめて」です。
この記事では美容看護師の現在の給料相場について解説していきます。
美容看護師の給料については属しているクリニックや立場によって変動はありますが、それでも企業系である以上、大体平均でこれぐらいは貰えるだろうという相場はあります。その美容看護師の適正な給料ラインはどこにあるのかについて理解を深めることができます。
そして自分の置かれている給料のシステムを知ることで給料アップに役立てることができます。
めてめて
- 現役美容看護師
- 美容看護師歴7年目
- 管理職、教育、採用担当
- 医療と経営の両視点から美容医療を経験
- 大手系〜個人系まで多種多様の美容クリニックで勤務経験あり
始めに
美容看護師は人気の高く看護業界でも憧れや興味を持たれやすい職業であり、多くの看護師が目指されています。
美容看護師が脚光を浴びている理由は様々ありますが、その主な要因の1つはやはり「美容看護師の労働に対して支払われる給料額が高い」という一般的な認識があることでしょう。
実際美容看護師の給料についてイメージを尋ねると「高い」と回答する看護師は多数います。
しかしこの認識について現役の美容看護師が経験を踏まえて述べるのであれば「一時的に給料が高い時もあるが、生涯年収を比較すると他の夜勤をしている一般看護師と大きな変わりがない」というのが正しいです。
そのため看護師業界全体で考慮した場合、美容看護師の給料が特別高いということは特定の立場や地位、環境に身を置いている美容看護師を除いて現実的ではないということになります。
そのことを前提に今回のテーマでは「美容看護師の業務に対する給料額は適正であるのか」ということについて解説していきます。
給料の額面が多いか、少ないかは言ってしまえば個人の主観によるものが大きいため、一概にこれだけ貰っていれば十分だろうということは言えませんが、それでも給料に還元される評価項目というものはどの仕事でも共通してあります。美容看護師の給料もその基準に当てはめてみると客観的視点から労働に対しての適正額を知ることができます。
その給料がどのような項目の元で成り立っているかを知ることで、給料が少ないなどを根拠なく一方的に不満や不服を述べるだけになてしまうことを防ぎ、適切かつ効果的な手法で給料や待遇等の向上に繋げることができます。
生涯安定して働く上で給料は非常に重要なことです。美容看護師に興味がある、給料について理解を深めたい看護師は今回の内容を参考にしてみてください。
- 美容看護師の給料が何に対して支払われているかについて。
- 美容看護師の給料相場について。(社会的な平均値から推測)
- 美容看護師の給料や待遇を向上させる方法について。
給料は何に対して支払われる?
まずは美容看護師の給料相場を知るために、美容看護師の給料はどのようなものに対して価値を見出し支払われるのかについて解説していきます。
そもそも看護師は保険診療と自由診療のどちらの機関に属しているかで給料の評価対象となるものが大きく異なります。それは運営をする目的とその対象者に明確な違いがあるため、属している人材にも求められるものに違いが生じているからです。
そして自由診療で企業系に属している美容看護師の給料に還元される評価対象は
- 責任
- 実績
- 成果
になります。
言い換えるのであればどれだけ一生懸命働き、職場に誠心誠意尽くそうがこれらを作り出すことができない働き方をしていれば、その美容看護師の給料が生涯的に大きく増えるということは無いということです。
よく身を削って、たくさん頑張って仕事をしているのに、給料が増えないと訴える美容看護師がいますが、それは美容看護師という職業は立場上営利を求める必要があるため、頑張るだけでは給料に還元される責任、実績、成果を獲得することができないからです。
美容看護師の給料はどう評価される
ではその「責任、実績、成果」という美容看護師の給料に直結する評価項目について、給料にどのように評価還元がされているのか具体的に解説していきます。
責任
仕事においてどの程度その内容に責任を負っているかは給料に大きく反映されます。
例えば身近な存在の医者であれば、自分の判断で対象者の生命や生活を大きく左右します。そのためそれに対して相応の責任を必然的に負うため、その代償として高額の給料還元が期待されます。
そして美容看護師も医療者として相手の生命や生活に関わる機会があるため、一見すると医者と近しい責任を負っていると考えることができますが、ここで注目したいことが看護師本来の業務が「診療の補助」であるということです。
これが明確に法律で定められている以上、看護師の負う責任は全て医者が主体として負っている責任に付属している形でしか負えなくなります。つまり間接的に発生する責任なので、美容看護師の基本的な業務に負う責任に払われる給料は、それ相応分にしか還元されません。
そのため美容看護師の責任に対する給料の還元を上げたいのであれば「診療の補助以外で自分が主体となって仕事の責任を負うこと」が最適解になります。
例えば「役職となり職場環境保全の責任を持つ」「教育係となり人材育成の責任を持つ」「面接試験官となり、職場の人材管理の責任を持つ」などは分かりやすくそれに該当します。
それら医療区分以外の明確な責任を負う第一人者に自分がなることで、美容看護師でも責任に対して相応の給料還元が期待できます。
実績
自分が積み上げてきた実績というものも給料に反映されやすくなります。
これは保険診療の看護師でも同様のことが言えます。例えば「専門看護師や認定看護師、実習指導担当の資格」など、誰もが明確に客観的評価のできる実績があればそれらは給料に直接的に還元される機会は多いです。実際特定の所持資格に対して基本給がいくら上がるというのを明記している職場もあるほどです。
これは美容看護師でも同様のことができます。それこそ美容医療は技術力が多方面で求められる業界であるため、各種技術に対して明確な実績があり、客観的評価ができるものであればそれらを元に給料に還元させれる期待値は高いでしょう。
「長く使い続けれるマニュアルを作成してきた」「自分の施術を受けるためだけにお客様が来院される」「現場監督をすることで離職率を大幅に減らした」など、有用性の高く見栄えする実績が該当します。
またこの施術やこの業務をこれだけの水準でできますという、実績を理由に入職の際に採用側のクリニックから給料交渉をしてくれることもありますし、この条件で雇いたいという引き抜きを受けることすらも美容医療では普通にあるほどです。
そのため美容医療で活かせる、特に利益に結びつけることができる実績があることで給料への還元が期待できます。
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成果
美容医療のような営利目的の企業では評価基準の主が「成果、実力主義」になります。
特に近年の社会情勢による年功序列制度の崩壊も相まり、成果、実力の必要性はより高く、今後その態勢はさらに露骨となるでしょう。
つまり成果を作ることは美容看護師として働く仕事の本来の目的であるため成果を作ることはそのまま給料に還元されということです。
「適切な管理能力を発揮して職場のパフォーマンスが向上させれる」「効果的な教育を実施し活躍できるスタッフを育成できる」「売り上げを作り続けれることでクリニックの繁栄に協力している」「働きやすい職場改善をしスタッフ満足度が非常に高い」など、それら美容医療で求められる成果を作ることで給料の向上が見込めます。
また成果は達成した分にそれ相応の評価を短期的に還元することが期待できるため、どのような立場、地位の人材でも容易に給料向上を見込めることができる利点があります。
給料を著しく向上させる責任を負うためには、それ相応の地位や経験が必要になりますし、実績は経験時間や場数に左右されてしまいます。ただ成果はクリニックに求められていることを見抜き、その時の自分の立場でできることをするだけでも即時評価を期待できるところが大きな魅力となっています。
美容看護師の給料の給料相場は?
解説してきたように美容看護師の給料水準は責任、実績、成果をいかに達成できるかに大きく左右されます。
そしてそれらを作るために必要なことが「能動的な働き方」になります。
まず一般の美容看護師が基本的に美容クリニックで提供する大まかな業務はこちらになります。
- 医療機械を使った医療施術
- 点滴、採血
- 手術具の準備
- 手術の介助
- 滅菌操作
- 感染対策
- 基礎的な身体管理
- 各種雑用
例えばこれら業務をとりあえずこなすだけであれば、看護師ならば不備なくできる人は多いでしょう。言うなればできて当たり前のことです。
つまりそれに対して発生する責任、実績、成果というものは当然低く、それしかしない受動的な働き方のみをしている限りでは給料が増えないというのは当然のことでしょう。
特に近年は働き方の多様さから、仕事に対して普遍を求め、与えらた最低限の仕事だけを生涯的にしたいという意見もあります。
もちろん働き方の決定権は個人にあるためそれも選択はできます。しかしその働き方を選択したのであれば、その代償として給料を含め立場、待遇などの向上や職業上の安定を求めることはできなくなるという認識は必要です。全てを自分に都合良く享受したいというのは仕事で他者が介入する以上無理なことです。
また努力や貢献についても、多大な労力や時間をかけてそれらを行ったとして、責任や実績、成果に結び付かなければ給料への還元は期待できません。これは特に与えられているだけの仕事を目的なく盲目的にしている人が陥りやすいところなので注意が必要ですね。
以上のことを踏まえると美容看護師であるだけでもらえる給料の平均は、看護師全体そして一般職の平均や中央値から見ても決して低いということはないことが説明できます。
特に働き方の選択権を個人で持てる職業上、必要なことを適切にした分だけ給料は上げることができます。つまり職場に与えられるだけの受動的な働き方をしている限りでは美容看護師に与えられる想定される給料の平均値は「概ね妥当」であると判断することができるでしょう。
最後に
今回は美容看護師の現状における給料相場は妥当であるのかという内容を解説しました。
結論、受動的な働き方をしている限り美容看護師に与えられる給料は業務内容を考慮しても妥当であるということです。
そして美容看護師の給料に還元される働き方は企業系である以上明確にあります。つまり何もしない状態でいるとその平均値程度の給料から生涯的に上がることは非常に難しいでしょう。
また平均値程度の給料だけで慢性的に働きたいと思っても、立場や待遇は常に「クリニックに与えられるだけ」のものしか獲得できないため、基本クリニックから重宝はされない存在となるので、長期的になる程居心地が悪くなることが多くなります。
実際何もしていない美容看護師の離職率は高いです。
美容看護師として給料を上げたいのなら「責任を負い、実績を作り、成果を上げる」このことにいかに適切に取り組めるかが鍵になります。
そして「負える責任の強さはどれだけ確かな実績を積んできたか」であり「実績というのはどれだけ成果を出してきたか」であり「成果を作るためにはどれだけ仕事に責任を負えるか」ということです。全て連動しているのですね。
いきなり重大な責任や大きな実績を作ることは難しいですが、成果はその立場ごとに達成できることがあります。まずは成果を上げて、連鎖的に他の要因も満たし、美容看護師としての給料向上と安定感を高めることを目指してみるのがいいでしょう。
自分の給料がどのように算出されて成り立っているのかを知ることは非常に大事です。評価されていることがわかればそこに適切にアプローチすることで給料や待遇向上も目指せ、安定感高く働くこともできます。
普遍で落ち着いてしまわないようにできることをしていきましょう。理想は楽しんで働いていたら勝手に給料などが上がったという感じでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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