こんにちは、現役美容看護師の「めてめて」です。
この記事では、2024年度の職業別倒産予想ランキングの結果から考察する美容医療の今後について解説していきます。
この結果は毎年公表されるものであり、美容看護師として倒産が起こりえる営利関連の業界で働くのであれば興味をもっておきたいものです。
その結果から見る今後を考えることでこれからの立ち回りにも大きく影響していくでしょう。
めてめて
- 現役美容看護師
- 美容看護師歴7年目
- 管理職、教育、採用担当
- 医療と経営の両視点から美容医療を経験
- 大手系〜個人系まで多種多様の美容クリニックで勤務経験あり
始めに
美容看護師として長く働くことを目指すのであれば、所属しているクリニックの経営状況、金銭関連、誠実さなど運営を安定させる様々な要因を充足させておくことが望まれます。
特に人材流動が活発で急速な需要拡大をしている美容医療分野では今後安定して経営できているところと不安定なところの差は確実に広がっていくでしょう。
そのため様々な視点からこれからの美容医療業界を評価をしておきたいところですが、今回はそのための判断材料として利用ができる「職業別倒産予想ランキング」から考える今後の美容医療業界について解説していきます。
このランキングは毎年年末ごろに「株式会社アラームボックス」より公表されるもので、ネット情報等をAIが分析して来年以降に倒産する危険度の高い職業の予測をランキング形式で算出したものです。
膨大な職業データと根拠ある理由から結果を出しているため、有益性の高いものであり、営利組織として倒産の可能性がある業界に所属する美容看護師であれば興味を持っておきたいものとなっています。
統計結果について、美容医療分野に関する所見と現役美容看護師である筆者の考察を踏まえて解説していきます。
- 2024年以降の倒産予想ランキングから見る美容分野について
- 今後の美容看護師としての安定した立ち回りについて
ランキング結果から美容を考える
では早速ですが、こちらが発表された2024年以降の倒産予想ランキングになります。
ここから美容看護師に関連のある項目をみていきます。
まず医療職についてですが2024年度統計では10位へのランキング入りはありませんが、前年度は「コロナによる受信控え」や「不正請求等の信頼失墜」による倒産が目立ったため9位にランクインしていました。
今年度はランキング外であるとはいえ、信頼面などは根本的な問題が解決されていないこともあり、そこそこの上位に医療職は位置していることを予想しています。
そして注目をしたい美容ですが、前回調査では15位であったものが急上昇して7位に位置してしまう結果となっています。
もちろん統計項目では美容以外の部門も含まれているため、順位が急上昇しているから美容クリニックの倒産危険が著しく高くなったということにはなりませんが、それでも決して無視できる結果とは言えません。
実際に昨年度も非常に多くの美容クリニックが倒産をしています。
上記結果をもとに今後の美容医療分野について考察していきます。
ちなみにこのような一般統計を見るときは美容分野のクリニックとサロンは一緒にされて集計されていることが多いです。
専門職的な視点で見れば双方は完全に別物なのですが、一般的な感覚ではその違いへの理解が乏しいからですね。
ですのでこの記事もそれを踏まえて考察しているためそれを前提にご理解ください。
順位上昇の原因は何であるか?
今回の結果で美容部門の倒産順位が急上昇した原因ですが、ランキングサイトの内容を要約すると以下のようになります。
- 競争が激化しており、それに負けたクリニックが潰れた
- 金銭トラブルなど不誠実な経営から顧客が離れて潰れた
そしてこれについて現役美容看護師である筆者の所見を踏まえても、内容の合理性は高く、この原因が倒産順位を押し上げたことは間違いないと考えます。
実際2023年度には急遽クリニックが告知なく潰れて、給料の支払いができずスタッフが一斉に失業をしてしまい、さらに契約中のお客様への返金保証すら無かったという出来事がニュースとして取り上げられているほどです。
そしてそこまではいかなくても、上記理由により倒産するクリニックは今後確実に増えていくでしょう。
ランキングの急上昇もそのような背景要因が考慮されてのことであるため、現状でそれに該当しているクリニックは今後より一層の注意が必要となるでしょう。
私が知り合いなどを使って調査をしても年間の美容クリニック閉院数は本当に多いです。
特に倒産理由もまさにランキング通りであるため、それが順位を著しく押し上げたこと間違い無いでしょう。
倒産リスクが上がっているが美容の需要が低いわけではない
美容分野の倒産リスク上昇は確かなことであり、今後の変動についても気にかけておきたいところです。
ただ倒産リスクが上がってはいますが、その原因について視点を変えて見てみると「競争が激化するほどには美容の需要自体は上がっている」ということであり、美容を求める顧客数が減って倒産が増えたという訳ではないということが分かります。
特に近年の美容医療はリーズナブルな価格で目的の治療ができるため、一般参入もしやすくなっていることからも、顧客数自体は増えています。
そのため常に一定数の顧客はいるので、実質問題となっているのは、顧客数の総数を大幅に上回るレベルでクリニックやサロンが増えすぎてしまっていることなのですね。
つまり倒産をした、今後していく美容クリニックも特別な理由ではなく
「経営の競争に負けた」
「信頼を著しく損なった」
というものであり、シンプルかつ妥当なことです。
そのため経営戦略を活かして安定した利益を作り、誠実に運営し信頼を獲得しているクリニックは継続して一定数の顧客を引き込むことができていたため、多少の事業縮小があったとしても現状では倒産するほどの影響は見られていません。
さらに言えばクリニックの中には、この状況下でもさらに積極的な事業拡大ができる余裕を持っているところもあるほどです。
そうなってくると気にしておきたいことは、経営上の安定感が高いところと、そうでないところの差はこれからさらに広がるということです。
特に現段階で経営赤字が続いていたり、お客様トラブルが目立つクリニックであれば潰れるのは時間の問題となるため、現状そのようなクリニックに属しており、経営を安定させる策を早急に投じれないようであれば、そのスタッフは今後の身の振り方を早めに考えておく必要性が高いでしょう。
言い方は悪いですが、潰れて当然のところが自然に潰れているだけの話であり、その総数が多いため倒産のリスクが高くなっているのですね。
ですので、美容の需要自体は顧客数から見ると安定はしているでしょう。
美容医療の今後はどうなっていくのか?
美容分野の倒産リスクが高くあることからも、原因の対策ができないクリニックはこれから多く閉院をしていくでしょう。
しかし前述の通り美容をしたい顧客は一定数いるため、そのことを考慮すると「今を安定して乗り切ることができる美容クリニックは今後も安定感は高い」ということが言えます。
というのも、顧客の総数以上に増えてしまったクリニックが倒産することで、経営維持ができているところに美容をしたい顧客が移り集約していくため、今を乗り切ればある程度の顧客は自然に戻ってきます。
つまりその時期まで運営ができるポテンシャルを持っているクリニックは今後も含めた倒産リスクは限りなく低くなります。
そしてある程度美容クリニックが減って需要と供給が一致してくると、再び美容に参入する企業が増えてクリニックの供給過多となり、その競争に負けた、信頼を損なったクリニックが今回のように経営破綻して需要が安定するを繰り返してをしていくことが予測できます。
そのことからも常に一定の黒字経営ができていて、お客様とのトラブルが目立たないクリニックは今後も長く安泰でしょう。
・今後も生き残っていくクリニックはこちらが参考になります
やはり有名大手などの安定感が高いところは業界の変動があってもそれに迅速に対応できているため、倒産リスクも低い傾向にありますね。
美容看護師として今後どう立ち回るべきか?
さてここまでを踏まえて美容看護師として、倒産リスクの高まっているこの美容医療業界をどのように安定感高く働いていくかですが、それの答えは明確であり
「現状で収益の不足なく黒字経営できているところに所属している」
「お客様とのトラブルが滅多に発生しないところに所属している」
「顧客からの信頼を獲得できているところに所属している」
これらが満たされているクリニックに所属しておくこと、そして
「クリニックでの貢献度を上げていくこと」
この働き方をしていくことになります。
現在に至るまで美容医療分野は急激な需要増加をしており、現状のような倒産リスクが著しく高くなる出来事が発生するまでが僅か十数年単位で起こっています。
仮に美容看護師として生涯働くことを目指すのであれば転職適性時期から見積もっても30年近くの期間は働くことを想定しなくてはなりません。
そうなってくるとその期間中に今回のような理由から倒産リスクの上昇や事業縮小が何度か訪れる可能性は十分にあります。
そのたびに閉院や、リストラによって美容看護師という職業を失ってしまう人は残念ながら必ずできてます。
それに自分が該当しないためにも、今できる対策として所属しておくべきクリニックの見極めや美容看護師の価値形成をしておく必要性が高いでしょう。
職を失ってから対策に取り組んでもできることは大幅に限られます。後悔しないためにも必要な対策を今しておくことが美容看護師に求められる立ち回りと言えるでしょう。
・美容看護師のリストラについてはこちら
・クリニックでの貢献度を上げることについてはこちら
倒産に巻き込まれない、リストラに合わない。
これらについては可能性として起こることが分かっているからこそ、日頃から対策をやっている人とそうでない人の差は将来的に出てきます。
最後に
今回は2024年以降の職業別倒産予想ランキングから考える今後の美容医療について解説しました。
ランキング結果と、それについての考察はあくまで可能性の予測であるため、絶対にこれら起こることとは断定できませんが、現状に至るまでの美容医療業界にあった変化を見る限りは、十分に有り得ることとして警戒するに越したことはないでしょう。
実際問題美容クリニックの倒産ラッシュはすでに始まっていますし、経営破綻、不正関連のニュースも頻回に見かけるようになっています。
正直美容看護師という職業はクリニックでそれなりのポジションに位置していない限りは重要度はそこまで高くなく、経営状況により職を失ってしまう可能性は常に付きまといます。
そのため自らが仕事の保全をするための行動をしておくことが長く働く上では大事なことになります。
美容看護師は魅力の高く、メリットも多いやりがいのある仕事です。一度美容看護師の楽しさを知ると生涯働きたいと思えるほどです。
それを自分の意思ではない要因によって手放さなくならないことは非常に心苦しいものになるでしょう。
今回の倒産ランキングのような結果はそれを前もって警戒し、予防をするという点では非常に有用性が高いものとして扱えます。
その結果と原因を意識して、長く安定して働ける美容看護師を目指していきましょう。
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今回のような各種業種に関するランキングはいくつか存在するので目を通しておくと色々な発見があって面白いですね。
そこから得れることもたくさんあるため美容で働くのであれば適度に興味は持ってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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