こんにちは、現役美容看護師の「めてめて」です。
この記事では、美容看護師が働く上で避けるべき、ブラックな環境の美容クリニックの特徴について解説しています。
美容看護師として働く上で特に注意が必要なのが、働く環境です。
私を含めた現役の美容看護師達が日々の業務を通じて学んできたことの中で、特に「働くべきではない」と感じた美容クリニックの特徴について、今回は詳しく解説していきたいと思います。
具体的にどのような特徴を持つクリニックを避けるべきなのか？
その特徴を理解し、避けることで、美容看護師として満足度の高い働き方を実現することができると思います。
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めてめて
- 現役美容看護師
- 美容看護師歴7年目
- 管理職、教育、採用担当
- 医療と経営の両視点から美容医療を経験
- 大手系〜個人系まで多種多様の美容クリニックで勤務経験あり
始めに
美容医療業界の急成長により、美容クリニック数の大幅な増加をもたらし、美容看護師はこれまで以上に多様な働き方を選択することができるようになっています。
その中で、優れた働きやすい環境が提供できるクリニックがある一方で、高い離職率とスタッフの過大な負担が問題となっているクリニックも存在するという現状があります。
筆者自身、様々な形態のクリニックでしてきた勤務経験から、クリニック選びで注意すべき特定の特徴を踏まえることの重要性を学ぶことができています。
そして、同僚との情報交換を通じて、特定の特徴を持つクリニックは避けるべきであるという結論に至っています。
この記事では、美容看護師が長期にわたって安定して働くために避けるべき「ブラックなクリニック」の特徴を、筆者と現役の美容看護師達の経験に基づいて解説していきます。
働く環境を見極めることの重要性を理解し、美容看護師として安定して長く働くための参考にしてみてください。
- ブラックな美容クリニックに当てはまる特徴について
- ブラックな美容クリニックはすぐにでも辞めた方が良い理由について
ブラックなクリニックの特徴
こちらが、今回解説していく、働くことに適さないブラックなクリニックについてです。
現役美容看護師との意見交換にて、それに該当する特徴は大きく5つあることが確認できたため、それぞれ解説をしていきます。
- 時間外労働が当たり前
- やる気を強要している
- 無理難題な目標を設定している
- 指導、教育の質が悪い
- 適切に相談できない
時間外労働が当たり前
美容クリニックは原則として「完全予約制」を採用しているため、施術ごとに予定された時間の進行があります。
そのため基本的に、勤務スケジュールは定時通りに進行します。
クリニックがタイムマネジメントを主導することで、勤務時間の適切な管理が可能であるということです。
そのような中で、勤務時間外に仕事を強いられる状況があるということは、意図的に労働時間を遵守しない体制を採用しているということになります。
そのため時間外労働が常態化しているクリニックでは、労働時間の遵守だけでなく、ハラスメントや過度な労働など、労働環境に関する法律や規則への理解も不足していることが多くみられます。
そのことからも時間管理が適切に行われないクリニックは、組織としての信頼性に欠けているといえます。
このような状況では、スタッフの労働環境全体が損なわれ、スタッフの健康と働きやすさが軽視されるようになり、働くことに適さなくなるでしょう。
そのため、時間外労働が当たり前とされるクリニックは、ブラックなクリニックになります。
残業というのはそもそも悪き習慣です。
それを当たり前にしている美容クリニックが働きやすいなんてことはまずないでしょう。
特に美容クリニックの残業は利益のためにわざと発生させられているため、そういうところは他にも問題がないかは気にかけておきましょう。
・時間外労働についてはこちらでも解説
やる気を強要している
労働環境における「やる気の強要」は時に「根性論」や「やりがい搾取」として扱われることがあります。
これは、仕事の倫理的な問題や不足を「やる気でカバーしてください」という職場からの一方的な要求で解決しようとするアプローチです。
確かに、やる気は働く上で重要な要素であり、適切に活用することができれば仕事のパフォーマンスを大きく向上させ、個人の成長に貢献することができます。
しかし、やる気を他者から無理に強要されることや、それを対価の代わりとする行為は問題となります。
このようなことをしているクリニックでは、自発的なやる気や成長意欲を育む雰囲気がするので、スタッフが無理矢理にやる気を出させられる状況が生まれがちです。
結果として、スタッフの成長や仕事への満足度は得られず、ストレスや不満が蓄積されていくことになります。
筆者の経験でも、過去に勤めていた美容クリニックで、残業が前提となっている中で「頑張り」を褒められることはありましたが、それ以外に適切な対価やサポートを得られることができなかったため、その職場で今後働いていくことに苦痛に感じました。
その結果、クリニックを辞める選択をしましたが、その決断に後悔はありません。
やる気を無理に強要するようなクリニックは、スタッフの成長や満足度を考慮することができないため、組織全体の疲弊や不満を招くリスクが高くなるのでブラックなクリニックになります。
やる気は自分が楽しいと思って、自ら獲得したものにこそ価値があります。
自分が求めたやる気こそが、本当の意味で自分を高めて大きく成長をさせてくれます。
自分が今与えられているやる気が、受動的なものになっていないかは、たまには見つめ直してみるのもいいでしょう。
無理難題な目標を設定している
美容クリニックは営利を目的とした企業であり、その利益を最大化するために目標設定が不可欠になります。
しかし、問題となるのは、設定される目標が現実に合っているかどうかです。
美容クリニックは医療機関あるため原則として医療行為を提供しますが、そのためには最大限の安全性が求められます。
その基本原則に反して、無理難題な目標が設定されてしまうと、医療の安全性が著しく脅かされてしまう可能性があります。
無理な目標を達成しようとする過程で、スタッフに過大な労力が発生してしまうと、ストレスの増大と安全性の損失に直結します。
さらに、クリニックが無理な目標を達成するためだけに、数字を最優先し、現場の実情や医療の安全性を無視してしまうようなことがあれば、さらに医療の質を犠牲にされる可能性までもあります。
このようなクリニックでは、スタッフにとって大きなストレスやリスクが伴い、満足度や働きやすさが著しく低下させてしまいます。
医療の安全性やスタッフの福祉を考慮せず、単に数字の達成を追求するような無理な目標設定を行うクリニックは、スタッフにとって大きな不利益をもたらすため、ブラックなクリニックとなります。
目標は安定して達成できることを前提に設定するものです。
無理やり達成した無理な目標は、一時的に高い達成感を得れますが、次も大変だ、頑張らないといけないという強いストレスの原因にもなります。
それが長期で定期的に関わってくるのは相当な苦痛を感じるでしょう。
・無理難題な課題を押し付けているクリニックは医療者として働くリスクが高くなります。
https://www.netenete-ns-biyousupport.com/biyo-ns-okane-anzen/4045/
指導、教育の質が悪い
そもそも美容看護師には、指導や教育に関する根本的な問題と課題が存在します。
その理由については大きく2つあります。
第一に、適切な指導経験がないにも関わらず、指導するポジションに就いてしまう人材が少なくないことです。
多くの美容看護師は若くして業界に参入しますが、そのため、それまでに適切な指導を受けた、あるいは提供した経験が不足していることがどうしても多くなります。
これにより、適切な指導ができない人材が指導を担当することで、さらに適切な指導ができない人材が育成されるという悪循環が発生しています。
第二に、偏った指導マニュアルを理解せずに使用してしまっていることです。
美容医療におけるエビデンスはまだ確定していない部分が多く、各クリニックが自身に都合の良い内容のみを教育する傾向にあります。
その結果、適切でない知識のみを習得することになり、これが適切でない知識を持つ美容看護師の育成をしてしまうこととなっています。
このような状況があるため、クリニックによっては教育が不十分であり、指導された内容を理解したり、活かしたりすることが困難になることがあります。
さらに、クリニックで培った知識が偏りすぎており、他のクリニックでは通用しないといったケースもあります。
このように、教育が適切に行われない環境では、美容看護師としての成長が大きく制限されてしまい、キャリア形成に慢性的な停滞が生じます。
適切な指導や教育が行われないクリニックでの勤務は、将来のキャリアに悪影響を及ぼす可能性があるため、ブラックなクリニックになります。
厄介なことに教育、指導が下手な人ほど、自分はそれらが上手いと思い込んでたりします。。
過去に出会ってきた指導者に心当たりがある人はいるのではないでしょうか？
将来性を考えて、良い教育、指導を受けるためにもそのような質の悪い人材が集まる美容クリニックを避けるようなクリニック探しが必要になりますね。
・良質なクリニックを探す必要性にも繋がる話です
適切に相談できない
美容クリニックでの仕事は、単独で成り立つものではなく、さまざまな役職や同僚との連携が不可欠です。
しかし、業務上の問題や将来のキャリアに関する悩みを持ったとき、それを適切に相談できる環境が整っていない場合、これは大きな問題となります。
相談が適切に処理されないということは、問題の解決や処理が適切に進まないことになり、結果的にストレスや不満が蓄積し、働くこと自体が苦痛になってしまいます。
そして適切な相談が行えないという状況には、別の部署や職種に相談したい問題に対して、同じ職種の上司が不適切に介入する場合もそれに該当します。
上司が個人の利益のために他人の問題に介入するクリニックは特に注意が必要です。
一方で、適切に相談できる環境が整っているクリニックは、コミュニケーションがスムーズであり、働きやすく心地良い雰囲気を構築します。
このような環境であると、スタッフの心身のストレスを軽減し、安心して働ける信頼できる職場であると感じさせ、安定して長期間勤めることがしやすくなります。
適切な相談環境を構築していないクリニックは、対人関係や将来性に関して大きな問題を抱えるため、ブラックなクリニックになります。
適切に相談ができないほど働きにくい職場はないでしょう。
相談できないということは現状の改善をそれ以上見込めないということでもあります。
特に美容ではスタッフの悩みを解決することは生産性のない作業だとして、雑に処理をするクリニックもありますが、そういうところほど要注意です。
最後に
この記事では、入職してはいけないブラックなクリニックに共通する5つの特徴について解説しました。
これらは筆者自身が実際に経験して適さないと感じ、また多くの現職美容看護師たちからも共感を得ている特徴です。
体感的に、今回紹介した特徴を2つ以上満たすクリニックは、他の特徴も満たしている可能性が高く、倫理的な労働問題も含めて非常に悪質なクリニックである場合が多いです。
そのようなクリニックへ入職することや働くことは絶対に避けておきましょう。
現在勤めている場合であれば、即座に改善を試みるか、それが自身の力で不可能なのであれば将来を考慮し辞めるなど早めに次の動きをすることを推奨します。
ただし、全ての条件が理想的で完璧な労働環境を見つけることは、時間的な制約や運の要素もあるため難しいです。
そのため今回紹介したブラックな特徴を避けながらも、自分の成長ややりがい、望みを重視して自分が納得できる条件で長期間働けるクリニックを探すことが重要になります。
今回の内容を参考に、自分にとって最適な美容クリニックを見つけるために役立ててみてください。
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・ブラックな特徴があるクリニックの離職率が高く注意が必要です
ブラックなクリニックは探してみると分かりますが、美容業界では意外と多いです。
営利を求めすぎるとそのような傾向になりやすいのでしょうね。
しっかりと事前情報を仕入れてそのような所は回避し、良質なクリニックに入職できるようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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